業務の一環として

病院で一人デスクワークを黙々とこなしている看護師もおられるでしょう。
しかし、中には「こんな仕事をやるために看護師になったわけではないのになあ」と不満を口にすることも考えられるのです。デスクワークにもその人それぞれ向き不向きがあり、皮肉なことに患者とのコミュニケーションに長けている人がデスクワークをやらされることも可能性として十分に考えられることなのです。「なんでこんなことを毎日やらされなければいけないんだ、これでは自分を日の当らない所に押しやっているのと変わらないじゃないか」と憤りをあらわにしていく看護師がおられても無理もありません。

ある人が、入職したその日からデスクワークをやらされることがあったのならば、せっかく看護師として患者を看取る決心をして入った病院に対して、拍子抜けの気持ちを抱いてしまうことがあるのだと考えられるのです。しかし一方では、入職したての看護師が仕事についていけなくて、一時的ではあるけれど簡単なデスクワークをしてもらって、段階的に仕事に慣れてもらうという処置を病院側が提示することも考えられるのです。そのため、その人に合わせた育成の概念が時として必要となり、その人に沿った道しるべがあることによって、その人が看護師としての道から外れることのないような病院側の支えが必要になってくるのです。

デスクワークをしているうちに頭が痛くなるような感覚に陥ることがあると思います。机の上に書類が山積みになっている状態を見るや否や、急にやる気がなくなってしまい、本当に今日中に終わるのだろうかという疑問を抱きながらしぶしぶと書類を片付けている看護師がいても不思議ではないと思うのです。しかし、デスクワークをする人がいるからこそ、自分が勤める病院がちゃんと回るように機能しているのであり、この作業が間接的に患者のための行為になっているんだという気持ちを持ちつつデスクワークに没頭していく姿勢が必要となってくるのです。その延々と続く作業でも、きっと評価してくれる人がいるんだということを信じてその作業に取り組むことで、看護師としての役割を担っていくことにつながるのです。

看護師の中には、あんまりデスクワークばかりやっていると体に悪いからということで、あえて病院中を走り回る仕事を選ぶことがあるのではないでしょうか。ダイエットをしている方にとっては、ちょうど良い運動になるのだとして病院内で行動力あふれる姿を周囲に見せていくことが考えられて、「周りの人から見られることで痩せる効果が期待できるんだ」という期待を胸に、ハードな仕事に対しても果敢に取り組んでいくわけです。極端な話、病院を痩せることを目的としたジムとして意識して、仕事とダイエットの両方ができる一石二鳥の場所なのだとウキウキした気分になっていくことでしょう。